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昔は野うさぎも住んでいたんです
元々木もれびの森は、薪や炭を作るためのいわゆる薪炭林(しんたんりん)でしたから、クヌギやコナラなどの木を定期的に伐採していました。常に人の手で管理されていたので森も息づいていたのですが、都市化やエネルギー資源の変化などから薪炭林としての利用価値が減っていったのです。その結果、木々が伸びて高木化し、生い茂る葉によって光が遮られてしまうことから、うっそうとした暗い感じのする森になってしまったのです。
昔は森の中から、木のぼりをしたり鬼ごっこをする子どもたちの歓声が聞こえ、落ち葉を集めて焼き芋もしました。30年前には野うさぎなどの小動物もいて、森に命があふれていたように感じます。それが次第に子どもたちの声が聞こえなくなり、小動物たちもいなくなった。大好きな森が元気をなくしていく姿を見て、いてもたってもいられなくなったんです。そんな時、森林ボランティアの話を聞き、自分にできることならお手伝いしたいと応募しました。
木もれびの森は一部県有地もありますがほとんどが私有地。これを市が無償で借り上げて、行政と市民が協力して保全・管理をしているわけですが、73ヘクタールと広大なためになかなか作業も大変です。森に対する考え方も人それぞれで、公園にして多くの人に開放したい、犬を遊ばせるドッグランにしたい、散策路をつくりたいなどなど。でも貴重な森を次世代に残していきたいという点ではみな一致しています。
伐採した木は杭やしいたけの原木に
61名の森林ボランティアのうち、18名が女性、43名が男性です。月に2回の活動には平均して20名ほどが集まります。そして市やみどりの協会とともに立てた年間計画に基づいて勉強会や伐採、下草刈りなどの作業を行います。伐採した木も杭やチップにするなど有効活用しています。また、子どもたちにも木もれびの森を知ってもらい、その中での楽しさを見つけてもらおうと、相模原麻溝公園や公民館で木工細工やしいたけの原木づくりなども行っています。今年度はジュニアボランティアの手伝いもしています。
森林ボランティアの活動は今年で丸2年になりました。少しずつですが、効果も出始め、キンランやシュンラン、フデリンドウなどの山野草が可愛い花を咲かせてくれるようになったところもあります。伐採したことで太陽の光が差し込み、今まで眠っていた花が目をさましたのでしょう。ただ、これを根こそぎ持っていってしまう人がいるんです。本当に残念なことです。番号札をつけて植生調査をしておりますので是非ご協力をいただきたいと思っています。
うれしいのは作業中に近所の人が掛けてくれる「森がきれいになってうれしい」とか「森を管理してくれるのはありがたい」といった声。やはり自分たちの森という意識があるんでしょうね。こうした人々の気持ちは森を守っていくうえでとても重要ですし、ぜひ森林ボランティアの活動にも参加してほしい。木もれびの森を大切に思う住民はもちろん、保全・管理に関わっているほかの団体とも連携しながら、この貴重な木もれびの森を子や孫の代に良好なままで残していきたいですね。
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